3.3.2 コマンドラインモード

コマンドラインモードでは、 BJフィルタの各種パラメータをコマンドラインで指定します。設定の画面は表示されず、Kterm等のターミナルソフトのコマンドラインから印刷を実行すると、すぐに印刷が行われます。

コマンドラインモードの書式は、次のとおりです。

    bjfilterbjs500 [switches] [filename]

switchesでは、BJフィルタの各種パラメータを指定できます。各スイッチの詳細は「3.4 コマンドラインモードのスイッチ」で説明します。

スイッチを省略した場合、BJフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。

各スイッチに指定できるパラメータは、プリンタのモデルによって異なります。組み合わせによっては無効なスイッチがあります。

また、filenameは、印刷するファイル名を指定するパラメータです。印刷できるファイルの形式は、TIFF、BMP、PPM、PNGに限られます。

以下にサポートしている画像フォーマットを示します。

  • TIFF:非圧縮モードのみ
  • BMP:各色8bitRGBのみ
  • PPM:各色8bitRGBのみ(バイナリ形式)
  • PNG:各色8bitRGB/8bitGray/Index/各色8bitRGBαRGB/8bitRGBαGra

印刷できないファイル形式が指定された場合、BJフィルタは、エラーメッセージを表示して処理を終了します。

filenameを省略した場合、BJフィルタは、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。

TIFF、BMP、PPM、PNGの画像データを印刷する場合には、インストールの際にprintcap.localまたはprintcap記載例で作成した、プリンタ名「bjs500raw」(パラレルポート接続時)または「bjs500usbraw」(USB接続時)を指定してください。

【sample.bmpをパラレル接続で印刷する場合の書式】

   $ bjfilterbjs500 --media plain --papersize a4 sample.bmp | lpr -Pbjs500raw

rootでログインしている場合は、次の書式でも印刷できます。

   $ bjfilterbjs500 --media plain --papersize a4 sample.bmp > /dev/lp0

【sample.bmpをUSB接続で印刷する場合の書式】

   $ bjfilterbjs500 --media plain --papersize a4 sample.bmp | lpr -Pbjs500usbraw

rootでログインしている場合は、次の書式でも印刷できます。

   # bjfilterbjs500 --media plain --papersize a4 sample.bmp > /dev/usb/lp0