コマンドラインモードでは、 BJフィルタの各種パラメータを、GUIを使わないでコマンドラインで指定します。設定の画面は表示されず、Kterm等のターミナルソフトのコマンドラインから印刷を実行すると、すぐに印刷が行われます。
コマンドラインモードの書式は、次のとおりです。
bjfilterbjs300 [switches] [filename]
switchesでは、BJフィルタの各種パラメータを指定できます。各スイッチの詳細は「3.3.3 スイッチ」で説明します。
スイッチを省略した場合、BJフィルタが内部で持っているデフォルト値が使われます。
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各スイッチに指定できるパラメータは、プリンタのモデルによって異なります。組み合わせによっては無効なスイッチがあります。 |
また、filenameは、印刷するファイル名を指定するパラメータです。印刷できるファイルの形式は、TIFF、BMP、PPM、PNGに限られます。
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以下にサポートしている画像フォーマットを示します。
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印刷できないファイル形式が指定された場合、BJフィルタは、エラーメッセージを表示して処理を終了します。
filenameを省略した場合、BJフィルタは、データがPPMの場合のみ標準入力から渡されるものとして処理をします。
TIFF、BMP、PPM、PNGの画像データを印刷する場合には、インストールの際にprintcap.localまたはprintcap記載例で作成した、プリンタ名「bjs300usbraw」を指定してください。
【sample.bmpを印刷する場合の書式】
$ bjfilterbjs300 --media plain --papersize a4 sample.bmp | lpr -Pbjs300usbraw
rootでログインしている場合は、次の書式でも印刷できます。
# bjfilterbjs300 --media plain --papersize a4 sample.bmp > /dev/usb/lp0