Fedora Core 6でのプリンタドライバのインストールについて説明します。
プリンタドライバのインストールを行う場合は、rootでログインしてください。
準備
不足パッケージのインストール
選択したインストールタイプによっては、プリンタドライバに必要なパッケージがインストールされないことがあります。
その場合、プリンタドライバのインストール前に、以下のパッケージを追加インストールしてください。
libxml-1.8.17-xxx.i386.rpm
gtk+-1.2.xxx.i386.rpm
以下のようにインストールする必要があります。
# rpm -ivh gtk+-1.2.xxx.i386.rpm --nodeps
glib-1.2.xxx.i386.rpm
SELinuxの設定変更
印刷を実行できない場合は、以下の設定が必要になります。
1) デスクトップパネルから[システム]−[管理]−[セキュリティレベルとファイヤーウォールの設定]を選択します。
2) [SELinux]タブのSELinux設定を「Permissive」に変更します。
プリンタの接続
インストールを始める前に、コンピュータとプリンタをUSBケーブルで接続して、プリンタの電源を入れてください。
プリンタドライバrpmの準備
プリンタドライバを使用するためには、『共通パッケージ』と『機種別パッケージ』をインストールする必要があります。
cnijfilter-common-2.70-x.i386.rpm -------- 共通パッケージ
cnijfilter-ip3300-2.70-x.i386.rpm -------- 機種別パッケージ
上記のrpmは、あらかじめキヤノンのWebサイトからダウンロードしておいてください。
(上記rpmファイル名の「2.70-x」の部分はバージョン番号です。)
インストール
1. プリンタドライバのインストール
ターミナルソフトのコマンドラインから、rpmコマンドを使用して、『共通パッケージ』、『機種別パッケージ』の順にプリンタドライバをインストールします。
1) 共通パッケージのインストール
[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-common-2.70-x.i386.rpm
2) 機種別パッケージのインストール
[root@zzz /yyy]# rpm -ivh cnijfilter-ip3300-2.70-x.i386.rpm
![]() |
rpmコマンドの詳細は、次のURLを参照してください。 |
2. CUPSデーモンの再起動
ターミナルソフトのコマンドラインから、次のように入力します。
[root@zzz /yyy]# /etc/init.d/cups restart
![]() |
CUPSデーモンの再起動をする前に、lpadminコマンドによるプリンタの登録を行わないでください。 |
3. プリンタのスプーラへの登録
ターミナルソフトのコマンドラインから、lpadminコマンドでプリンタをスプーラに登録します。[プリンタ登録名]は好きな名前で登録することができます。
/usr/sbin/lpadmin -p [プリンタ登録名] -m [PPDファイル名] -v [デバイスURI] -E
[プリンタ登録名]を「IP3300」として登録する場合の例:
[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -p IP3300 -m canonip3300.ppd -v cnij_usb:/dev/usb/lp0 -E
4. デフォルトプリンタの設定
ターミナルソフトのコマンドラインから、印刷コマンドで、[プリンタ登録名]を省略した場合に使用されるデフォルトプリンタを設定します。
/usr/sbin/lpadmin -d [プリンタ登録名]
例:
[root@zzz /yyy]# /usr/sbin/lpadmin -d IP3300
5. コンピュータの再起動
![]() |
cifコマンドのドライバUIで印刷を行う場合は、以下の設定が必要になります。
|
![]() |
LAN環境が構築されていて、IPアドレスを設定している場合、ステータスモニタが正常に表示できない場合があります。 |